さびしいヒト
部屋の中はホコリや髪の毛のこびりついたジュウタン、ムッとする部屋の匂い、タンスの陰には十円玉がころがっていたりして……友人が訪れる前の日は、大あわてで夜を徹して大掃除。
くたびれ果てた睡眠不足の顔で、「昨日も仕事が遅くまであって……」と、いじらしいイイワケをする。
気にしていながら結局あとまわしになっているほくろ 除去 レーザー。
冷蔵庫には、たまに料理でもと思って買っておき、結局捨てられる運命にある肉や野菜や液体プロテイン。
仕事に熱中しているふりをしながら、じつは高い家賃と生活費のヤリクリが頭から上離れない。
職場では、「お茶くみなんて、フツーのOLのやる仕事よ」とケイベツし、「ポリシー」「パーフォーマンス」「コンセプト」なんてヨコ文字を話の中に必ず入れ込みます。
そして、お酒を飲んでは大恋愛論をくりひろげる。
でも、そんな彼女も、「見栄を張って暮らしていても、さびしいだけ」ということは、もう十分自覚しているんです。