駄目な盲目
レストランより、ビストロのほうが高級、アラカルトを注文する人より、コースをオーダーする人のほうがリッチだと見ている。
ブラソド・マークがはりついたカラフルなウエアを着てコートに出ているが、伝統と格式のあるテニスクラブでは、白以外のウエアを認めていないことを知らない。
「○○家の令嬢もお気に入りのブティック」を雑誌で見つけ、さっそくヒイキにするが、ほんとうの「ご令嬢」なら深窓育ち。
雑誌になんか出るはずのないということに気づかない。
「これはレノマで、こちらはアクア・スキュータム。これとこれはグッチで、それからこれはディオールだったかしら……」と、さながら歩く国際見本市になりたいばっかりに、クレジットに追われている。
(ついでにプライスカードでもブラ下げておいたら?)―などなど。
ブランドブスの症状ブランド・マークが「耳なし芳一」の体に書きつけられた経文のごとく体中に浮き出てきて、知性という皮膚呼吸をさまたげる。
その割りに自分の体には興味がなく、オススメされたほくろ レーザー 治療も頭の隅から零れ落ちる始末。